遠賀型嚮導巡洋艦後期型





<要目>
基準排水量 6,500t   全長 165.0m  全幅 16.9m  COGAG 出力(最大)80,000馬力(2軸)
速力 30.5ノット 乗員 420名
兵装
連装65口径10cm両用砲 2基
30mm多銃身機銃 3基
垂直誘導弾発射機 2基60セル
三連装53cm魚雷発射管 2基
哨戒回転翼機 3機

同型艦 多数

 遠賀型のうち88年度建造艦より後は後期型と呼称される改設計艦となった。主な設計変更点は、従来型のパラボラアンテナ式イルミネーターを廃し、アクティブフェーズドアレイ方式の対水上、対空兼用イルミネーター(85式高射装置)を採用したことと、ミサイル発射機のVLS化である。
 イルミネーターの固定化、フェーズドアレイアンテナ化はリアクションタイムの短縮や同時対応数の増大に繋がっているほか、固定化によって駆動部が激減したためメンテナンス性も格段に向上している。
 ミサイル発射機のVLS化もメンテナンス性向上に寄与しており、砲術科の定数は減少している。
 また、元々遠賀型は艦橋や船体の傾斜など多少のステルス形状を持たせていたが、回転アンテナとミサイルランチャーの廃止によってRCSも軽減されているといわれている。

 一番艦遠賀の90年度近代化改装から、前期建造艦も全て後期型相当に改装を受けるようになった。(改装時期によって電子兵装の型式などに細かな差異が存在する)その際に構造材の補強も合わせて実施されている。
 遠賀型の使用実績では船体強度の不足が指摘されたことは無いため、これは日本海軍が同型をかなりの長期間にわたって使用するための布石であると各国軍関係者では考えられている。
 そのため遠賀型の改装済み前期艦と後期艦では、外見の差異は殆ど無いものの排水量は前者の方が大きくなっている。



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