リーリャ・リトヴァク級軽航空巡洋艦





<要目>
基準排水量 16,050t   全長 234.2m  全幅 24.7m  蒸気タービン 出力107,000馬力(4軸)
速力 31.5ノット  乗員 1400名

兵装
三連装57口径18cm砲 2基
連装38口径12.7cm高角砲 8基
四連装60口径40mm機関砲 6基
航空機 42機

同型艦 リーリャ・リトヴァク、カーチャ・ブダノワ、オルガ・ヤムシュコワ
 ソ連海軍は第二次欧州大戦終結前後に既存の建艦計画の抜本的な見直しを行った。これまで設計されたものに戦訓を取り入れるためである。リーリャ・リトヴァク級はマクシム・ゴーリキィ級を原設計として、艦載機運用能力を増強した艦である。
 基本的な構造はマクシム・ゴーリキィ級を踏襲しているが、主砲は砲塔を半減されており、その分格納庫区画が拡張されている。
 また復元性を改善するため飛行甲板を含む上部構造物の高さが幾分か抑えられている。
 これらの改設計のため搭載機数はマクシム・ゴーリキィ級の36機から42機へと増加している。しかしデッキ高さが抑えられているため格納庫内の取り回しは現設計よりも悪化しており、整備兵からの評価はあまり高くなかった。
 また、この頃はソ連海軍が航空主兵を諦めていたため、マクシム・ゴーリキィ級と違って対艦攻撃に用いられることはほとんど無く、もっぱら艦隊内では防空戦闘および索敵を主任務としていた。その搭載機も索敵機を除くと、単座の戦闘機のみで編成されていた。

 なお指導者層を艦名にしたこれまでの大型艦とは違って、空母としての性格が強い艦であったゆえか、第二次欧州大戦で活躍した女性パイロットから艦名が選択されていた。






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