2010年9月4日 訪館

すでに艦でもなんでもないのだが
呉市海事歴史科学館こと大和ミュージアムを訪館
これだけ正式名称が忘れ去られているのも珍しい
のではないのだろうか
ついでに言えば海事歴史なので展示物は大和だけ
ではない。
現に建屋の前に展示されている主砲、舵等は陸奥
のものだ。 …いや、結構な数のお客さんがヤマト
(おそらく大和ではあるまい)だと勘違いしている
と思うのだが。
それにしてもこのプロペラは今の目で見てしまうと
ひどく推進効率が悪そうなのだが
なお、この写真だけは三ぼけでお送りする。
(前ぼけ、後ぼけ、文章もぼけ)
建屋に入るとすぐに1/10スケールの大和がお迎え
が、正直今回はどうでもいいのでパス
…と思ったのだが
艦橋構造物前側、ボイラーに送り込むための多数の
吸気口がお分かりいただけるだろうか
人形と機銃座背後の第一副砲塔左右にある構造物も
吸気口である。
こうしてみると吸気口は艦橋周辺でかなりの面積を
占めているのがわかる。

あと得意げにツレに大和ってディーゼルだったんだ
って言ってた兄さんがいたが、うん、あれだ
デマって怖いね
まぁ史実日本海軍の技術レベルでディーゼル大和に
したら多分性能は逆にいろんな意味で低下するがな
今回のメインはこのボイラーだ
実は某所で大和ミュージアムには艦本式ボイラの
レプリカあるよ、などと書いてしまったのだが…
実は全く、全く違っていたのである。
このボイラは金剛改装時に取り外されたヤーロー
式ボイラーの実物(一部復元モデル)だった。

金剛という言葉だけは覚えていたのだから、取り
外された英国製オリジナルなら艦本式なわけが無い
あゝ穴があったら入り込みたい
気を撮り直して蒸気ドラム
かなり見上げているので首が痛い
ドラムにつながる降水管がよくわかる
当時から高温の蒸気管は耐熱銀塗装だったのか、
それとも後から塗装されたのかはよくわからない
何かご存じの方はご教授願いたい。
こちらは水ドラム入り口マンホール
サイズからすればむしろハンドホールかな?
随分とモダンな構造に見えるが、このバー二本は
どうも後付臭いがどうだろう?
オリジナルの部品ならもっと劣化していてもおか
しくないと思うのだが。

ちなみにこの日は明るい単焦点レンズ一本で撮影
したのでこのボイラ全景を撮影した写真は無いの
で悪しからず。
科学館らしくはないかもしれないが、幾つかの
図面も公開されている。
ご覧のとおりの数字が書き連ねてあるだけの素
っ気ないただの図面なのだが…
項目の欄は私の大ッキライな横文字で書かれて
いるではないか。
誰だよ英語は敵性語なんて言ってた奴は
いつの時代も声が大きい馬鹿に世の中は流され
ていってしまうんだなぁと感じてしまった。
…深読みし過ぎか
46サンチ、91式徹甲弾被帽付、無しと赤いのが
かの有名な三式通常弾
こうしてみるとサイズがぜんぜん違うのがよくわか

一式徹甲弾は更にもう少し長かったらしい
零式艦戦に積まれていたらしい酸素瓶
もちろん搭載されていた当時はもっとピカピカだった
のだろう
だが、忘れないでほしい。
70年前に、酸素瓶の僅かで黴臭い酸素を頼りに
戦って散った多くの若者達がいたことを。

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