2010年9月11日 訪館

すでに艦でもなんでもないのだが
海上自衛隊呉史料館…というよりもてつのくじら館
という愛称のほうがはるか有名になってしまったの
だが
ゆめタウン(ショッピングセンター?スーパー?)側
から入ると退役艦あきしおのプロペラがみられる。
いかにも胡散臭い取って付けたようなプロペラだが
いや、実際「取って」「付けた」ダミープロペラな
のだが
他に潜水艦を陸上展示している箇所もあるそうだが
おそらく現役艦に近い構造の部分はダミーや撤去な
どの処置をとったものと思われる。
そして館内に入って実質上最初の展示物が…機雷
てつのくじらと言いつつ、その内容は機雷戦及び
潜水艦という二本立てであり、対水上、対空、対潜
戦闘に関する史料は限りなくゼロに近い
そして僕の大っ好きな掃海母艦は意外と史料が少
ない(´・ω・`)
ちなみにこの機雷は実際にペルシャ湾で掃討した
イラク製LUGM-145だそうな

言うまでもないことだが創設直後の自衛隊の主任務
の一つが航路啓開のために、戦時中にばらまかれた
機雷を除去することだった。
この任務は第二復員省時代から継続されているから
ある意味で掃海部隊は旧海軍から連続した歴史を保
有しているとも言える。
のだが、この機雷周辺のそのあたりの経緯を説明し
た解説板をスルーする観光客は多い…
そして機雷でひしゃげたフロート
このフロートがまだ元気だった頃は、機雷を括りつ
けて安全に処理できる海域まで移送させてから処分
するもの
というわけで、こちらが機雷を処分するための多銃身
機関砲
いわゆるヴァッルカン!なのだが(いや、本当にM61)
スタビライザーどころか、この恐ろしく簡易な照準具
を使った人間FCSで命中させられるのは相当近距離で
ないと不可能だと思うのだが
またひしゃげた別のフロート
爆圧が一点に集中したのだろうか?塗料の剥がれ方に
偏向がある。
ちなみにこのフロアにはクウェート沖で機雷で破壊さ
れた貨物船の写真もあったのだが。
見事なまでに破壊されて、船首部のコリジョンバルク
ヘッドがむき出しになっている見るも無残な姿になっ
ていた。
機雷とは恐ろしいものである。
フロアーを一つがあると今度は潜水艦のフロア
ガトー級ミンゴあらため海上自衛隊初の潜水艦となっ
たくろしおの模型
模型ではあるが、旧時代の潜水艦らしい発令所と艦長
以下が配置される司令塔が分離された構造がよく分か
る。
魚雷戦指揮用の機材も司令塔に搭載されている。
というか、発令所を含む主耐圧殻と司令塔は完全に別
構造なんですねー
今度は退役潜水艦あきしおの中、さすがにこの中は見
学者がゆっくりと進むため人口密度が高い。
内部は防衛上秘匿する必要があるものは撤去されて当
たり障りの無いものや旧式化したものだけおいてある
らしい。
この写真はあるバルブのものだが、さすがにこれは本
物だろう。
いかにも神戸で建造されたものらしい物品
これも本物、というか本職らしい仕事だ(笑
ハンドルの滑り止めのため細いロープで固められて
いる。
最後の締めはやはり(?)アンカーで
潜水艦のアンカーは音響反応を抑えるために船体に
完全に収納されるようになっており、そのためこの
ような特異な構造となる。
と下のプレートに記述されていた。

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