2011年7月24日 呉港にて一般公開

訓練支援艦てんりゅうを訪艦
訓練支援艦自体の説明は先週(2011年7月17日)の
「くろべ」の記事を参照していただきたい。
というわけで今週はF1バースにくろべと共に係留
されていたてんりゅうを訪艦させてもらった。
ちなみに艦番号4203がてんりゅう、隣の4202がくろべ
この距離だとタカンアンテナや対水上レーダが違う位
しか両者の差異は見当たらない。
飛行甲板である。
くろべ同様にファイヤービー用のレールには
ターンテーブルがある。
ちなみにこのターンテーブルくろべのものとは
微妙に形状が違っている。(初めて気がついた
ちょっとわかりづらいが、左側のチャカさん用
のレールには分岐点にターンテーブルが無い
ヘリ着艦用の標識は数年前から白一色のものに
切り替わった。
それ以前のものは赤、黄で半円状のものだった。
古い写真をお持ちの方はご確認願いたい。
PT社のプラモデルの色指定絵でもいいと思う。
格納庫左舷側を後ろ側から見ている写真。
銀色の太い円柱状のものは、船体後方にある
発電機室から出る排気を煙突まで誘導するものだ
大変に熱いので防熱材と鉄板で囲んである。
正直開けたら十年分の煤とか出てきそうで怖い(ぇ
ちなみに護衛艦や訓練支援艦などは船体の中央部に
主機や発電機を収めた機関室があるが、非常用の
発電機はそこから離れた後方などの区画に置いて
ある(主発電機を兼ねている場合もある)
こうした機関室上部の煙突から遠く離れたエンジン
の排気はどの船も取り合いに工夫や妥協が感じられ
て興味深い。
世界の艦船2009年8月号(No.710)をお持ちの方は
85頁をご覧頂きたい。ひゅうが型では機関室の上に
ある格納庫を避けるために主機の旧排気管からして
取り合いが面倒なことになっている。
またわかりづらい写真で申し訳ないのだが、
左がくろべ、右がてんりゅうの標的機格納庫だ
両者の規模や能力に大きな違いはないのだが、
くろべではなかった格納庫上部(デッキクレーン
や指揮所がある)へと通じる階段がてんりゅう
には設けられている。
ささいな違いと思われるかもしれないが、私には
確実な進化に思える。
前甲板に移って76mmRF
正直こんなところを見る方々には見慣れすぎて
食傷気味だと思うので今回はつり環だけ
76ミリ速射砲は軽量なので簡単(?)に釣り
上げられるとはいえ、その重量は約5トン
中々にゴツイ漢らしいつり環ではないだろうか?
こちらもくろべとの比較。右がくろべの左舷煙突
左がてんりゅうの右舷煙突だ。
てんりゅうの煙突はくろべの丸みがかかったもの
ではなく角張っている。はつゆき型とむらさめ型
護衛艦でもこのように世代によって煙突の形状が
変わってきている。
ちなみにくろべの主機は富士ディーゼルの8L27.5XF
てんりゅうの主機は新潟鐵工所の8MG28HXだ
両社に共通するのは…どちらも就役後に潰れている
ことだ(汗
まぁどちらも継承会社が部品製造などは行っている
ためアフターサービスという点では問題はない
(新潟鐵工所のエンジン部門は新潟原動機として今は
IHIグループ企業になっている)
オマケ:今週のひえいさん
あるいはいい加減スクラップいけよのコーナー
近代改装後のFCSがゴッチャゴチャとしている
艦橋上部が恰好いいのである。(私見
オマケ:のオマケ:
あんまり使われている感の無いFバースのオイル
フェンス
まぁ出入りの度に使ってたらきりがないよなぁ


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