訓練支援艦てんりゅうを訪艦 訓練支援艦自体の説明は先週(2011年7月17日)の 「くろべ」の記事を参照していただきたい。 というわけで今週はF1バースにくろべと共に係留 されていたてんりゅうを訪艦させてもらった。 ちなみに艦番号4203がてんりゅう、隣の4202がくろべ この距離だとタカンアンテナや対水上レーダが違う位 しか両者の差異は見当たらない。 |
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飛行甲板である。 くろべ同様にファイヤービー用のレールには ターンテーブルがある。 ちなみにこのターンテーブルくろべのものとは 微妙に形状が違っている。(初めて気がついた ちょっとわかりづらいが、左側のチャカさん用 のレールには分岐点にターンテーブルが無い ヘリ着艦用の標識は数年前から白一色のものに 切り替わった。 それ以前のものは赤、黄で半円状のものだった。 古い写真をお持ちの方はご確認願いたい。 PT社のプラモデルの色指定絵でもいいと思う。 |
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格納庫左舷側を後ろ側から見ている写真。 銀色の太い円柱状のものは、船体後方にある 発電機室から出る排気を煙突まで誘導するものだ 大変に熱いので防熱材と鉄板で囲んである。 正直開けたら十年分の煤とか出てきそうで怖い(ぇ ちなみに護衛艦や訓練支援艦などは船体の中央部に 主機や発電機を収めた機関室があるが、非常用の 発電機はそこから離れた後方などの区画に置いて ある(主発電機を兼ねている場合もある) こうした機関室上部の煙突から遠く離れたエンジン の排気はどの船も取り合いに工夫や妥協が感じられ て興味深い。 世界の艦船2009年8月号(No.710)をお持ちの方は 85頁をご覧頂きたい。ひゅうが型では機関室の上に ある格納庫を避けるために主機の旧排気管からして 取り合いが面倒なことになっている。 |
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またわかりづらい写真で申し訳ないのだが、 左がくろべ、右がてんりゅうの標的機格納庫だ 両者の規模や能力に大きな違いはないのだが、 くろべではなかった格納庫上部(デッキクレーン や指揮所がある)へと通じる階段がてんりゅう には設けられている。 ささいな違いと思われるかもしれないが、私には 確実な進化に思える。 |
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前甲板に移って76mmRF 正直こんなところを見る方々には見慣れすぎて 食傷気味だと思うので今回はつり環だけ 76ミリ速射砲は軽量なので簡単(?)に釣り 上げられるとはいえ、その重量は約5トン 中々にゴツイ漢らしいつり環ではないだろうか? |
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こちらもくろべとの比較。右がくろべの左舷煙突 左がてんりゅうの右舷煙突だ。 てんりゅうの煙突はくろべの丸みがかかったもの ではなく角張っている。はつゆき型とむらさめ型 護衛艦でもこのように世代によって煙突の形状が 変わってきている。 ちなみにくろべの主機は富士ディーゼルの8L27.5XF てんりゅうの主機は新潟鐵工所の8MG28HXだ 両社に共通するのは…どちらも就役後に潰れている ことだ(汗 まぁどちらも継承会社が部品製造などは行っている ためアフターサービスという点では問題はない (新潟鐵工所のエンジン部門は新潟原動機として今は IHIグループ企業になっている) |
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オマケ:今週のひえいさん あるいはいい加減スクラップいけよのコーナー 近代改装後のFCSがゴッチャゴチャとしている 艦橋上部が恰好いいのである。(私見 |
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オマケ:のオマケ: あんまり使われている感の無いFバースのオイル フェンス まぁ出入りの度に使ってたらきりがないよなぁ |