訓練支援艦くろべを訪艦 夏休み期間中であるせいか、大変に子供が多い フレームに走りまわる子どもが写らないように 撮影に苦労した。(だって肖像権とか煩いじゃん |
|
訓練支援艦とはこの無人標的機を射出して さらに飛行を管制、護衛艦等の訓練をする船に これを標的として対空戦闘訓練を支援する艦… なのだが、普通は退役艦流用とか航空機から運用 する所を専用母艦を仕立てる辺り海上自衛隊は 凄いのか凄くないのか ちなみに無人標的機ファイヤービー等は米海軍 でも運用してるが前述のとおり航空機から運用 しているため実は無人標的機母艦などというのは 第1訓練支援隊のくろべとてんりゅう二隻しか 存在しない激レア艦である。 |
|
標的機は格納庫から引き出されて飛行甲板の左舷 を向いてから発進する。 そこで飛行甲板には標的機を台座ごと移動させる ためのレールが設置されている。 発進用のスポットはファイヤービー、チャカさん 共に二箇所有るためにレールは途中で分岐している ので、このようなターンテーブルが存在するのだ。 ヘリ搭載艦には当然存在しないからこれも激レア品 てんりゅうにも同様の設備がある |
|
訓練支援艦には通常の護衛艦搭載のものと比べて大きな 搭載艇がある。 護衛艦のは7.9m内火艇だがこちらは11m作業艇だ。 これで燃料を使い果たした標的機を回収するのである …と思っていたのだが、航空整備の方にお聞きしたところ、 現在では搭載艇はあまり使用せずに、直接本艦のデッキ クレーンで回収してしまうのだという。 |
|
艦橋下部、物品搭載用かクレーンレールや浮輪などが意外と 所狭しと並んでいるのがおわかりいただけるだろうか。 消火栓と消火ホースも忘れてはいけないポイント、テストに でるよ。 ちなみに上側に護衛艦などに搭載されている甲板散水管に見 えるパイプが付いている。 甲板散水管とはNBC戦において甲板に付着した放射性物質や毒 ガス成分などを水で洗い流すためのものだ…が 実はここに見えるのはただのパイプであって散水管ではない 訓練支援艦は護衛艦のような戦闘艦ではないので甲板散水管 は装備されていないのだ。 しかしながら先日の福島原発などの事例を見ても海上自衛隊 艦艇が戦闘艦以外でも散水装置は必要…かもしれない |
|
メラーラライセンス生産の76ミリ速射砲 3インチ砲弾も展示してあったが、意外なほど重い これを高速で装填していかなければならない砲員達の腕もどんどん と太くなろうというものだ。 追尾アンテナレドームに隠れて殆ど見えないがこれを管制するため 艦橋上部にはFCS-2-22が搭載されている。 |
|
というわけで白いお皿、もといFCS-2が見えるアングルの艦橋 艦橋の窓ガラスの上にはカメラが設置され、さらにその上には 斜風装置がある。 艦橋左舷側には消火用の設備なども設置 実は海上自衛隊の船は軍艦色一色というわけではないのである。 |
|
さらに艦橋の上、OPS-14対空レーダーなどの下には標的機を管制 するためのフェーズドアレイレーダーが設置されている。 この巨大なアンテナのためにくろべ、てんりゅうは他の艦艇とは 違う独特なシルエットになっている。私は結構好きだが貴方は どうだろうか? というわけで今回のくろべはここでおしまい |
|
オマケ:今日のひえいさん(廃艦) 地震のせいで忘れ去られたままひっそりと除籍されたひえいさんだが 実はまだ呉港に係留中である。 52番砲砲身基部などに錆が浮いているのが物哀しい。 不要物などを撤去したおかげで喫水が上がっているが、そのせいか艦体 のラインが分かりやすくなっている? このアングルだとアイオワ級を思い起こさせるようなラインに見えないだろうか? |